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2025/11/07 17:26

こんにちは、foxx chair®チームです。
座り心地を支える構造と、簡単に持ち運べるという機能性、そして空間に調和するデザイン。foxx chair®は、その全てを極めるために妥協せず、高いレベルで両立させることを追及し続けています。
第2回目は、「構造」へのこだわりについて焦点を当ててご紹介します。「デザイン」についてはまた別の機会でご紹介する予定ですので楽しみにしていてください。
一般的な折り畳み椅子は、軽量で持ち運びやすい反面、安定性や組み立ての煩雑さ、座り心地に課題を抱えていることが少なくありません。
foxx chair®は、そうした従来の課題を解決するために、構造設計から根本的に見直しました。
他の製品との違いを構造面から掘り下げ、foxx chair®がなぜ選ばれているのか、その「本当の価値」に迫ります。
一般的な折り畳み椅子の構造的課題
折りたたみ椅子は、持ち運びや収納のしやすさから多くの場面で使われていますが、構造面ではいくつかの課題を抱えています。
・耐久性の低さ
折りたたみ椅子では細いフレームや簡易的な接合部が使われることがあります。軽量化というメリットはありますが、繰り返しの使用によって部品が劣化しやすく、長期的な使用が難しくなります。
・荷重分散の不均一
座ったときの体重が一部のフレームや布地に集中する構造では、座面がたるんだり、フレームが歪んだりすることがあります。これが座り心地の悪さや破損の原因になります。
・組み立て・収納の煩雑さ
折りたたみ機構が複雑だったり、動きがスムーズでない場合、展開や収納に手間がかかります。特に屋外やイベントなど頻繁に使う場面ではストレスになります。
・安全性の不安
ロック機構が不十分な椅子では、座っている途中に不意に折りたたまれてしまう危険があります。また、指を挟むなどの物理的なリスクも見逃せません。
―構造から紐解くfoxx chair®の魅力―
①ダブル✕(XX)構造
foxx chair®シリーズの最大の特徴が「ダブル✕(XX)構造」です。このダブル✕構造が座り心地と見た目の美しさの両方を実現させました。
座り心地を快適にする
foxx chair®の椅子に座って頂いた方からよく「思っていた以上に座り心地がよい」という感想を頂きます。ではなぜ座り心地がよいのか?その秘密はこのダブル✕構造にあります。
座面が布になっている一般的な折りたたみ椅子は、座面の布を強く張ることで開閉を安定させています。つまり布の張り具合が開閉時の開きすぎや閉じすぎを防ぎ、布の張力で椅子全体の安定性を支える仕組みとなっているというわけです。しかしこの方法では、張力が強いほど布がたわみにくくなるため、座ったときに沈み込みが少なく、硬めの座り心地になります。長時間座るとお尻や太ももへの圧力が集中しやすく、疲れやすくなる可能性があります。また、布地に常に負荷がかかり、使っているうちにたるみや劣化が起こりやすくなります。
逆に布の張りが弱いと、座面が不均一に変形しやすく、座ったときにぐらつきや不安定感を感じることがあります。椅子全体の構造も、開閉時の固定力が下がり、ガタつきやすくなる場合があります。

foxx chair®は、ダブルX構造によってこれらの課題を解決しました。ダブルX構造を本体にしっかり固定することで、座面をフレームで支える仕組みになっており、布地に余計な力がかかりません。その結果、長く使っても快適で、耐久性にも優れた座り心地を実現しています。商品画像の座面部分を見ると座面にたわみがあることを確認できます。ダブルX構造によって布の張力に依存せずに座面を支えているため、安定性を保ちながらも座面にたるみを持たせることで座り心地を良くしているのです。


ストレスのない開閉
ダブルX構造は、開閉時の動きが非常にスムーズで、力を入れなくても自然に展開・収納ができます。畳むときはX(エックス)を内側に畳み、使用するときはXを開ききって座面側の凸と受け側の穴位置をピッタリ合わせることで固定させます。この固定方法は開発時に特に苦労した点でもあります。この凸と穴位置が数ミリでもずれてしまうと、座面がはまらなかったり、座るときに座面が少し浮いてきたりします。金具の取り付け位置に高い精度が求められるため、何度も試作を重ねて完成しました。この構造により、使う人に余計なストレスを与えず、快適に扱える折りたたみ椅子を実現しています。なるべく少ない動作で簡単に折り畳みできるよう設計されており、気分を変えたい時は瞬時に折り畳み、好きな場所へと移動できます。座面下に付帯された本体の開き止めバンドが持ち運びのためのハンドルにもなっており、片手でも持ち上げられます。
②座面と脚の設計
foxx chair®の椅子の座り心地と見た目の美しさの秘密はダブル✕構造だけではありません。
体全体を包み込む座面の設計
foxx chair®の椅子の座面は少し後ろに傾斜を持たせることで、体全体を包みこむような座り心地のよさを追求しています。背もたれにもたれやすく自然に後傾姿勢になることで、休憩やくつろぎに最適です。視線がやや上向きになるため、テレビやスクリーンを見るのにも快適です。また、重心が後方に移動するため、座ったときに前滑りしにくく安定感もあります。
ゆったりくつろげるように座面はあえて深めに設定しており膝裏の位置ほどまであります。横幅も少し余裕のある設計にしています。この理由は長時間座っているときに体を斜めにしたりできるようにするためです。また、座り心地やデザイン面を考え、ちょうど良い角度を出すため、座面も背面も革の展開図は少し扇形になっています。これは、布の張力で固定するタイプでは不可能で、foxx chair®のダブルX構造でしか実現できないものです。また、座面のもう一つの工夫として、Lounge chairで使用されている革は上下の2枚の革の間に伸び縮みしない化繊の生地を挟んでおり3層構造になっているため、長期に使用しても革が延びないようになっています。

安定性を支える脚
折り畳み椅子に座ったときにぐらつきが気になったり後ろに倒れそうになってしまったという経験がある人も少なくないかと思います。foxx chair®の椅子はぐらつきが少なく少々体重をかけても倒れないほど安定感があります。その理由として、ダブルX構造の他、脚の太さが挙げられます。アウトドア用などの折り畳み椅子とは違い、本物の家具として室内で使用できるように、見た目と強度面両方の理由から、しっかりとした太さを確保しました。また、安定感の実現と見た目のバランス感から傾斜がでるよう設計しています。


いかがでしたでしょうか?
今回紹介した商品はこちらになります。ぜひご覧ください。