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2025/10/24 09:00

"サードプレイス" ラウンジチェアとは?foxx chair®が誕生した背景を発起人に聞いてみました
こんにちは、foxx chair®チームです。
記念すべき第1回目は、foxx chair®のプロダクトデザインを手がける桑野陽平さんにお話を伺いました。
foxx chair®がどのように生まれ、どんな思いで形づくられてきたのか——その舞台裏に迫ります。

桑野陽平 YOHEI KUWANO
1980年生まれ。多摩美術大学卒業後、無印良品に勤務した後、2010年に東京でデザイン会社「YOHEI KUWANO DESIGN STUDIO」を、2020年に中国で「碧染(上海)工業設計有限公司」を設立。世界のデザイン賞多数受賞。
「高級折りたたみ椅子」の誕生背景
―foxx chair®が誕生した背景やきっかけを教えてください。
foxx chairの企画が始まったのは、ちょうどコロナウイルスの蔓延により、多くの人が在宅ワークを始めた頃でした。自宅で過ごす時間が増えたことで、「家で本当に快適に過ごすための家具とは何か」を改めて考えるきっかけになりました。
調査を進めるうちに、自分も含め多くの人が、一つのデスクに長時間座り続けるのではなく、ノートパソコンを持ってソファに移動したり、窓際に行って気分を変えたりと、家の中を自由に動きながら仕事をしていることが分かりました。そこで、簡単に折りたためて、自由に持ち運べる椅子があったらいいのにと思ったのが最初のきっかけです。
しかし、当時“折りたたみ家具”といえばアウトドア用の簡易的なものばかりで、室内に置きたくなるようなデザインや座り心地の良いものは存在しませんでした。そこから、「高級折りたたみ椅子」という、これまでになかった新しいカテゴリーをつくろうと考えたのが、foxx chair誕生の原点です。

通常の何倍もの時間とアイディアを重ねて誕生したプロダクト
―foxx chair®の開発の中で特に苦労した点やこだわりを教えてください。
foxx chairの特徴のひとつが、ネーミングの由来にもなっているダブルエックス(XX)構造のフォールディング機構です。この開閉構造の精度を出すのが本当に難しく、ほんのわずかなズレでも座面がきれいに開かず、ガタつきが生じてしまいます。何度も試作と調整を重ね、ようやくスムーズで美しい開閉動作を実現することができました。この独自構造については、実用新案も取得しています。
もうひとつのこだわりは、折り畳まれた時も美しく見えるよう計算されたフォルムです。foxx chairは折り畳んでも自立するように設計されており、部屋の隅に置いておいても省スペースになりながら美しいフレームが静かに存在感を放ちます。
構造設計からフォルム、素材の選定まで、通常の家具開発の何倍もの時間とアイディアを重ね、ようやく理想の形にたどり着いた思い入れのあるプロダクトです。

“自由に暮らすための椅子”として活躍してほしい
― foxx chair®のおすすめの使い方やコーディネートを教えてください。
foxx chairは「使わない時は物置にしまわれてしまう折り畳み家具」ではなく、リビングに常設したくなるような、本物の家具として存在できるデザインを目指しました。特に、メインソファの横に置き、1人掛けソファの代わりとして部屋のアクセントにするコーディネートをお勧めしたいですね。
私自身の使い方は、窓際に運んで外を眺めながらデザインのアイディアを考えたり、週末にはコーヒーやワインを飲んだりしながら好きな音楽を聴いたりしています。
気分に合わせて好きな場所へ移動し、仕事をしたり、リラックスタイムを楽しんだりと“自由に暮らすための椅子”として、さまざまな生活シーンで活躍してほしいと思います。

気分にあわせて好きな場所へ移動できる機能性を持ちながらも、空間になじむ美しいデザインを目指し、多くの時間とアイディアを重ねて開発されたのがfoxx chair®だったのですね。桑野さんありがとうございました。
いかがでしたでしょうか?
今回紹介した商品はこちらになります。ぜひご覧ください。